【カナディアンソーラー】蓄電池「EP CUBE」性能、相場価格、口コミを解説!
カナディアン・ソーラーが2023年に販売を開始した蓄電池「EP CUBE(イーピーキューブ)」をご存じでしょうか?
数年前まで最も人気だったカナディアンソーラーの太陽光発電を設置して数年経過した方々が、蓄電池の設置を意識するようになり、現在「EP CUBE」は人気に火が点きつつあります。
カナディアンソーラーは、太陽光発電メーカーの中でも住宅向けの海外メーカーとしてトップクラスのOB顧客を抱えているため、「EP CUBE」にも力が入っているのが見て取れます。
今回は、カナディアンソーラーの蓄電池「EP CUBE」について知りたい方に向けて、
・「EP CUBE」の性能
・「EP CUBE」の価格
・「EP CUBE」を選ぶメリット・デメリット
という点を中心に解説していきます。
「EP CUBE(イーピーキューブ)」の性能|人気の要素を全て備えた蓄電池
カナディアンソーラーの蓄電池「EP CUBE」は全負荷型のハイブリッドタイプです。
ここ数年で人気の蓄電池に共通しているのは、「大容量」「全負荷型」「ハイブリッドタイプ」という要素を持っていることです。
「EP CUBE」もそれらの要素を全て備えています。
容量は必要に応じて「6.6kWh」「9.9kWh」「13.3kWh」から選ぶことができる点が嬉しいポイントです。
型式 | 容量(初期実効容量) | 負荷型 | タイプ | 200V対応 | 保証 | 重量 |
---|---|---|---|---|---|---|
EP Cube HES-JP1-606G | 6.6kWh(6.1kWh) | 全負荷型 | ハイブリッド | 〇 | 15年(有償20年) | 112kg |
EP Cube HES-JP1-610G | 9.9kWh(9.3kWh) | 全負荷型 | ハイブリッド | 〇 | 15年(有償20年) | 147kg |
EP Cube HES-JP1-613G | 13.3kWh(12.6kWh) | 全負荷型 | ハイブリッド | 〇 | 15年(有償20年) | 182kg |
「EP CUBE(イーピーキューブ)」の4つの運転モード
EP CUBEは太陽光発電や自宅の電気消費状況に応じて4つの運転モードから選択することができます。
蓄電優先モード
停電などに備えるために、蓄電池の充電を常にフルに保つモードです。
気象情報などから停電の不安がある時に使用します。
グリーンモード
太陽光発電で発電した電気のうち、あまった分のみを蓄電するモードです。
卒FITや、電気代単価より売電単価が安い場合はこちらのモードが経済的になります。
スマートモード
グリーンモードに加え、深夜帯の安い電気も蓄電池するモードです。
太陽光発電の電気だけでは家全体の電気をまかなえない場合に使用します。
売電モード
太陽光で発電した電気はほとんど売電に回し、深夜帯の安い電気をためるモードです。
売電単価が電気代単価を上回っている場合に使用するモードなので、現在使用している方は少数かもしれません。
「EP CUBE(イーピーキューブ)」の価格
2024年時点の「EP CUBE」の相場価格は以下の通りです。
価格は工事費と税込みとなっています。
蓄電池容量 | 相場価格 |
---|---|
蓄電容量9.9kWh | 190.9万円(税込) |
※他の容量に関しては、市場での成約数のサンプルが少なかったため掲載していません。
上記の価格に加えて、カナディアンソーラーは海外メーカーですが補助金の利用が可能なメーカーです。
国、都道府県、市区町村によって用意されている補助金は異なりますので、事前にご確認ください。
※各補助金は利用可能な業者と利用できない業者がいます。
1kWhあたりの価格は他のメーカーの蓄電池と比べて大きく変わりません。
他のメーカーの価格に関しては下記の記事をご覧ください。
「EP CUBE(イーピーキューブ)」はどんな人におすすめ?メリット・デメリット
「EP CUBE」は他のメーカーの太陽光発電を設置しても対応できるよう、万人向けするよう設計された蓄電池です。
そのため、そこまでデメリットにフォーカスされることはありませんが、過去にソーラーパートナーズが出会った事例を元に「向かない環境」も交えて紹介します。
「EP CUBE」のメリット1|欲しいが詰まった最高性能
先ほども触れましたが「大容量(選択可)」「全負荷型」「ハイブリッドタイプ」と電気代削減にしても停電対策にしても理想的な性能をしています。
9.9kWhの商品が人気ですが、太陽光発電の発電量によって6.6kWhにも13.3kWhも選ぶことができるので、隙がありません。
「EP CUBE」のメリット2|本体を積上げる省スペース
「EP CUBE」は屋外に設置するタイプです。
蓄電池は、蓄電池本体の他にパワコンなどの機器が必要なので、屋内にしろ屋外にしろ、意外と設置スペースに障害があるケースがあります。
しかし「EP CUBE」は、蓄電池本体もパワコンもブロック状で上に積上げる形状をしているため、必要な床面積が小さくて済むという特徴があります。
隣家との距離が近い場合に向いている蓄電池といえるでしょう。
「EP CUBE」のメリット3|機器保証が20年まで延長可能
機器保証というのは蓄電容量の保証とは異なり、蓄電池本体と周辺機器に対する保証です。
現在、多くの蓄電池メーカーは機器に対して10年か15年保証を設けています。
しかし、「EP CUBE」は有償で20年まで延長させることができます。
20年まで保証してくれるメーカーはほとんどありません。長期で蓄電池を使いたいけど15年保証だと不安という方にとっては安心できる保証ではないでしょうか。
「EP CUBE」デメリット|蓄電池システムが重い
「EP CUBE」のメリットとして省スペースで設置ができるという点をあげましたが、裏を返せば小さい設置面に蓄電池システムの重量が全てのしかかっているということでもあります。
メーカーが推奨するような基礎や構造物への設置であれば問題ありませんが、ベランダのような設置を前提としていない構造物の場合は、重さが原因で設置を断念するケースもあります。
ソーラーパートナーズでも、過去にカナディアンソーラーの太陽光発電システムを設置した方に「EP CUBE」を提案した際、設置が難しかったため別のメーカーの蓄電池を提案したことがありました。
必ず見積もり前に設置環境を確認していただく必要があります。
「EP CUBE(イーピーキューブ)」の口コミ
・デザインがおしゃれ
・設置したかったがベランダに搬入できずに断念した
・大きな容量が選べてちょうどよかった
補足しますと、基本的にEP CUBEはユニットごとに分けられるので、工事がとてもしやすい商品です。
ただし、ほとんどどこのメーカーも同じですが、2階以上のベランダに設置するとなると、工事会社によって搬入方法が異なったり、合計重量の問題で断られてしまうケースがあります。
まとめ
今回はカナディアンソーラーの「EP CUBE」について詳しく解説しました。
定性的な話なのでメリットには書きませんでしたが、デザインや色合いが国内メーカーと比べてとてもスタイリッシュで、それだけでおすすめしたい商品です。
今後の動向として、2025年以降は13.3kWhタイプが人気となる可能性が高いのではないかと予想しています。
理由は二つです。
・蓄電池市場全体で10kWh以上の大容量人気がさらに加速していること
・「EP CUBE」は後から蓄電池ユニットの増設ができないタイプであること
簡単に増設できないタイプである以上、15年後や20年後の経年劣化による容量減少を見越して、余裕をもっておきたいと思う方は多いと思います。
せっかく機器保証が20年まで延長できるカナディアンソーラーであればなおさらです。
そして、もし「EP CUBE」の容量や他のメーカーの蓄電池で迷っているということであれば、ご相談ください。
弊社ソーラーパートナーズは、全国の工事会社ネットワークを運営している本部です。
蓄電池の検討をしていて、お見積りを比較検討してみたいというご要望があれば、地元で評判の施工店をご紹介させていただきます。