新電力で電気代が安くなる?新電力のメリット・デメリットと会社の選び方を徹底解説
新電力とは?
電力の小売が自由化された背景
1995年の電気事業法改正により、日本の電力小売市場は段階的に自由化されました。2000年に特別高圧、2004年に高圧、そして2016年には低圧にまで自由化が広がりました。この自由化の目的は、競争原理を導入し、消費者サービスを向上させ、電力コストを抑制することにありました。競争が促進されたことで、消費者は様々な電力供給者から最適なプランを選べるようになりました。
家庭でも新電力会社を選べるように
2016年4月の電力自由化により、家庭でも希望する小売電気事業者を選択できるようになりました。従来の一般電気事業者に加え、新規参入の事業者(新電力)との契約が可能になりました。家庭の電気代を抑えるだけでなく、多様なサービスやプランから自分のライフスタイルに合った最適な電力供給を受けられるようになりました。
新電力に変更するメリット
電気料金が安くなる可能性がある
複数の電力会社を比較すれば、より安価な料金プランが見つかる可能性があります。競争が促進された結果、従来より割安な設定が増えています。使用量や時間帯に特化したプランや長期契約による割引プランなど、経済的な選択肢が豊富に提供されています。
サービスや付加価値が向上する
競争が激しくなったため、電力会社はサービス向上にも力を入れ始めました。使用状況のリアルタイム確認アプリ、ポイント付与制度、IoTサービスの提供など、消費者にとって魅力的な付加価値が多く提供されています。
具体的なキャンペーンの例
東京電力エナジーパートナー(TEPCO)
TEPCOポイントプログラム
電気料金に応じて「TEPCOポイント」が貯まります。例えば毎月1回のログインで50ポイントが溜まり、電気ガスの契約であれば1年間で1200ポイントが加算されます。このポイントは、Amazonギフト券やTポイント、Pontaポイントなどに交換可能です。
大阪ガス
電気とガスのセット割引
ガスの提供会社である大阪ガスは電気とガスのセット契約によって割引を実施しています。毎月の電気料金の基本料金および電力量料金の合計額(税込)から、0.5%が割引になります。
楽天でんき
新規契約でポイントキャッシュバック
電気契約をすることで、楽天の通販で使用できる楽天ポイントが3,000ポイント還元されます。また楽天ガスを同時契約することで、4,000ポイントの加算を受けることができます。(2024年5月時点)
新電力会社に変更するデメリット
切り替え手続きが面倒
契約先を変更する際には、新規申し込みや現在の解約手続きが必要になります。引っ越しシーズンなどの時期によっては、手続きが煩雑になる可能性があります。インターネットや書類の手続きが必要な場合もあり、慣れない方には負担となることがあります。
長期契約による縛りがある場合も
一部の電力プランでは、長期契約を条件に割安な料金が設定されており、契約期間中に他社への乗り換えが制限される場合があります。途中解約すると違約金が発生するリスクもあります。
違約金が発生する可能性
現在の契約を中途解約する場合、違約金が発生するケースがあります。違約金の額次第では、乗り換えによる節約効果が相殺されてしまうリスクがあります。乗り換え前に現在の契約条件や違約金の有無を確認することが重要です。
電力自由化の現状と課題
競争促進と事業者参入状況
電力自由化が進展したことで、多くの新電力事業者が市場に参入しました。これにより、消費者には多くの選択肢が提供され、競争が促進されています。新電力事業者は、再生可能エネルギーを利用したプランや割引特典を活用したプランを提供し、差別化を図っています。
新電力の課題は?
新電力事業者の課題としては、消費者に対する認知度の向上と供給の安定性への懸念があげられます。自社で発電所を持っているかどうかも、選ばれるポイントの一つとなっています。
新電力会社の選び方
料金プランの比較
新電力会社を選ぶ際には、料金プランを比較することが重要です。基本料金と従量料金の組み合わせで構成されており、使用量や使用時間帯によって最適なプランが異なります。夜間割引プランや定量プランなど、自分のライフスタイルに合ったプランを選ぶことが節約の鍵となります。
付加サービスの比較
新電力会社は様々な付加サービスを提供しています。エネルギー管理サービス、ポイントプログラム、使用量確認アプリなどのサービスを比較することも重要です。また、電力とガスのセット契約で割引が適用されるプランや、インターネットとのセット割引など、生活全般に関わる付加価値も比較ポイントとなります。
電気代削減には太陽光発電も有効
電気代を節約するために新電力会社を比較する人は増えていますが、そもそも電気の使用量を減らすという選択肢もあります。
電気代の電力単価が高騰している今では特に太陽光発電によるメリットが大きく、世間でも注目されるようになりました。実際に太陽光発電を設置し、月当たりの電気代のほとんどを削減しているという人も多くいます。
当社は住宅用太陽光発電の一括見積もり比較サイトを運営しています。まず見積もり価格を聞いてみたいという方はお気軽にお問合せ下さい。