電気代の計算方法を解説。従量料金や電力量料金って何?。電気代を削減する手段についても。
電気代の計算方法
一般家庭の電気料金は、大まかに「基本料金」と「従量料金」の2つから成ります。基本料金は契約アンペア数に応じて決まり、従量料金は使用量(kWh)に応じて課金されます。
例えば東京電力の一般的な従量電灯Bプランの基本料金と従量料金は以下の通りです。これらを合わせた金額が月間の電気代になります。
基本料金 | 契約アンペア数 | 料金(税込) | |
---|---|---|---|
2024年3月31日まで | 2024年4月1日以降 | ||
10A | 295円24銭 | 311円75銭 | |
15A | 442円86銭 | 467円63銭 | |
20A | 590円48銭 | 623円50銭 | |
30A | 885円72銭 | 935円25銭 | |
40A | 1,180円96銭 | 1,247円00銭 | |
50A | 1,476円20銭 | 1,558円75銭 | |
60A | 1,771円44銭 | 1,870円50銭 |
電力量料金 | 使用量(kWh) | 単位料金(税込) | |
---|---|---|---|
2024年3月31日まで | 2024年4月1日以降 | ||
第1段階料金 | 最初の120kWhまで | 1kWh 30円00銭 | 1kWh 29円80銭 |
第2段階料金 | 120kWhをこえ300kWhまで | 1kWh 36円60銭 | 1kWh 36円40銭 |
第3段階料金 | 上記超過 | 1kWh 40円69銭 | 1kWh 40円49銭 |
従量料金の計算の基本は、「使用量(kWh)×電力量料金単価」です。電力量料金単価は電力会社ごとに異なり、さらに使用量に応じて料金単価が変わります。電力量は従量で決まり、例えば東京電力では120kWhまでが29.8円、300k Whまでが36.4円、それ以上が40.4円になります。
例えば120kWhの電気代を計算すると、
基本料金623円に加え、120kWh×29.8円=3,576円になり、合計4,199円となります。
電力会社によって値段が違う理由
電気料金は地域ごとに異なるのが一般的です。これには主に3つの理由があります。
(1)発電コストの違い 火力、原子力、再生可能エネルギーといった電源構成によって発電コストが異なります。発電コストが高ければ、電気料金にも転嫁されます。
(2)送電網コストの違い 広大な面積を賄う地域ほど、送電線の布設にかかるコストが嵩みます。この地域間格差が電気料金の差となります。
(3)規制コストの違い 電気事業者への規制基準や賦課金の水準が地域によって異なり、電気代にも影響を与えます。
総合すると、発電構成の違いから生じる燃料費の格差が最も大きな要因となっています。加えて、過疎地など地理的条件不利な地域では送電コストが上乗せされることが多くなります。このように電力会社が置かれた立地条件や規制環境が、電気料金値差の大きな要因となっているのです。
電気代の賢い計算方法
スマートメーターの導入が進み、手間をかけずに電気使用量をリアルタイムで確認できるようになりました。電力会社のWEBサイトからスマートメーターの情報を見ることで、今月の使用量と料金予測額がわかります。
電気代の従量料金は使えば使うほど高くなるので、まず自宅の電気がどれぐらい使用されているのか確認し、今後のプランを練ると良いでしょう。
電気代を節約するポイント
エアコンは家庭の電力消費量の約3割を占めると言われています。室温を夏季28度、冬季20度に設定するのがおすすめです。設定温度を1度変えるだけで電気代は約5%変わるとの試算もあります。同等の効果を得られるファンヒーターの方が電気代がおトクです。
省エネ基準を満たす家電は、従来の製品に比べて消費電力量が25%以上削減されていることもあります。買い替え初期費用はかかりますが、長期的には確実に電気代を抑えられます。例えば冷蔵庫なら年間で4,000円以上の節約になる場合もあります。
日々の節電でお得に!家中の無駄な電気代削減術
テレビやパソコンを長時間放置すると無駄な電力を消費します。スリープ機能やこまめな電源オフにで、確実に節電できます。32インチテレビなら、スリープ時は約3.8Wしか消費しません。
省エネ型LEDの照明器具なら、同じ明るさでも従来の電球タイプの1/6から1/8の消費電力ですみます。明るさを抑え無駄のない使い方をすれば、さらに大幅な節電になります。
夏は室外機の過酷な運転を避け、扇風機との併用がオススメです。冬はほんの少し肌寒く感じる温度18度程度に設定し、暖かい部屋着で過ごすと大きな節電効果があります。
まとめ
電気代の賢い計算と上手な節電を行えば、確実に家計への負担を軽減できます。スマートメーターで使用量を把握し、省エネ家電への買い替えと冷暖房の適切な使用、日常での小まめな節電を心がけましょう。暮らし方の工夫次第で、大きな電気代削減が可能になります。
また電気代削減において最もおすすめできる手段は太陽光発電パネルの導入です。太陽光パネルで電気を自家消費すれば電力会社から電気を購入しなくてよくなるため、電気代を大幅に安くすることができます。
太陽光発電といえば売電による収入が注目されがちですが、エネルギー価格が高騰している現在では自家消費によるメリットがそれを上回っています。
エネルギー価格の高騰によって月当たり数千円も電気代が上がっていますが、そもそも電気を購入しなくてよくなるので、月当たりに数万円単位で節約できるケースもあるほどです。
初期投資としての設置費用は百万円程度とかさみますが、オール電化で電気代を月間で数万円使うようなご家庭であれば、大幅な節約に繋がり、中長期的にはコストを回収できるでしょう。
ソーラーパートナーズでは審査を厳選した太陽光発電の施工店をご紹介するサービスを運営しています。まずは太陽光発電の設置について聞いてみたいとお考えの方はお気軽に下記フォームからお問合せ下さい。