エアコンの電気代は平均いくら?付けっぱなしだと高い?特に高い夏冬の節約術まで解説
快適な室温を保つためにエアコンは必需品です。しかし、エアコンの電気代がかさむのが家計の大きな負担になっていませんか? 実は、エアコンの設定温度を1度変えるだけで、確実に電気代が変わってくるのです。
本記事では、エアコン設定温度の微調整による電気代の変化や、正しい運転方法、賢い選び方などのポイントを徹底解説します。ちょっとした工夫で電気代を節約できる方法を是非チェックしてみてください。
エアコンの電気代はいくらが平均的?
環境省が発表している電気代の消費内訳によると、一般家庭の電気代消費額の内、14%がエアコンによるものだと試算されています。
実際の電気代は、地域や家族構成によって大きくバラつきますが、4人世帯の年間平均では一月にで約13,500円の電気代が掛かります。その内、1,890円が電気代による費用だと計算できます。また夏場には他の月よりも多くエアコンを使うため、実際には2,000円以上に跳ね上がると想定できます。
エアコンの設定温度を1度変えたら電気代はいくら?
夏の設定温度を1度上げると電気代が13%安くなる
夏場のエアコンは大きな電気代の負担となっています。環境省の試算によると、冷房時の設定温度を28度から29度に1度上げるだけで電気代が約13%節約できると試算されています。
具体的な金額に換算すると、一般家庭で8月の電気代が約10,000円とすれば、設定温度を1度上げるだけで1,300円も節約できることになります。
冬の設定温度を1度下げると電気代が10%安くなる
冬場の暖房についても同様で、設定温度を下げれば電気代が確実にカットできます。資源エネルギー庁のデータによると、設定温度を22度から21度に1度下げるだけで、電気代が約10%節約可能だと分かっています
例えば札幌の一般家庭で1月の暖房代が約10,000円とすれば、1度下げるだけで1,000円も節約になります。
エアコンの使い方で電気代を節約
部屋の温度ムラをなくすコツ
部屋に温度ムラがあると、設定温度に合わせるためにエアコンが無駄に長時間働き、電気代が馬鹿にならなくなります。温度ムラを解消するには、エアコンの風向きを上手に調整して空気の循環をよくすることが重要です。 また家具の配置にも気をつける必要があり、ソファなどでエアコンの吹出し口を遮ると、冷暖房の行き渡りが悪くなり無駄な電力消費を生みます。
フィルター清掃は定期的に行う
エアコンのフィルターは頻繁に清掃する習慣をつけましょう。フィルターが目詰まりすると風の通りが悪くなり、本来の性能が発揮できずに余計な電力を消費することになります。メーカーの推奨に従い、最低でも2週間に1回はフィルターの掃除をするよう心がけましょう。
ドライより冷房の方が省エネ
除湿を目的にする場合は、常に「冷房」モードを選んだ方が電気代を節約できます。ドライは除湿に特化して設計されているため、機械の熱交換で発生する排出熱をそのままに室外機で放出している分電力を多く消費するのに対し、冷房なら室内機で効率よく排熱を処理できるためです。
またエアコンのドライモードは「弱冷房除湿」と「再熱除湿」の二つに分かれます。弱冷房除湿は空気の冷やし方も弱く、除湿性能も冷房以下となるため、比較的消費電力が少ないです。一方で再熱除湿は空気を強く冷やして除湿し、それを温め直して室内に戻すため、消費電力が高い傾向にあります。
エアコン電気代の計算方法
エアコンの電気代の計算方法は、「1時間あたりのエアコンの消費電力×使用時間数×料金単価(円/kWh)」で求められます。例えば消費電力がエアコンを600W、1日に8時間使用、電気代の料金単価が40円だとします。(東京電力従量電灯Bの価格で試算)
0.6kw × 1日8時間 × 31日 × 40円 = 5,952円
このケースではエアコンを使用することにより、月に約6,000円の電気代が掛かっていると分かります。
省エネ型のエアコン導入で電気代が安くなる
新しいエアコンに買い替えるとき、製品の省エネ性能は必ずチェックが必要です。エネルギー消費効率の目安になるのが「年間消費電力量」と「冷暖房能力当たりの消費電力」です。
年間消費電力量は、JIS(日本工業規格)で定められた数値で、小さいほど省エネ性に優れています。一般的な5〜7畳用エアコンの最新機種なら年間消費電力量が350kWh前後が目安となります
また、冷暖房能力当たりの消費電力は「APF」の値で判断でき、数値が大きいほど省エネ性に優れます。最新のエアコンのAPF値は5.0を超えるものが主流となっています。
また今やほとんどのエアコンがインバーター制御を採用していますが、これがエアコン省エネ化の最大の原動力となっています。インバーター式はコンプレッサーの回転数を無段階に制御して最適化できるため、従来の定速型より約27%も消費電力を抑えられるのが特徴です。
電気料金プランの切り替えも大きな節約に
電気料金プランによっても、エアコン使用時の電気代が変わってきます。従量電灯プランは時間帯に関係なく使った分の電気料金のみ従量制で支払うタイプです。一方のデュアルプランは、従量制に加え基本料金が設定されている代わりに、深夜時間帯(23時〜7時)の電気料金が割安になります。
例えば夜はあまり使わず日中に室温設定しっぱなしの場合は従量電灯プランが、夜寝る前から深夜にかけて長時間使う場合はデュアルプランがお得です。東京電力の場合、深夜時間帯の電力量料金が従量電灯の約半額なので、深夜利用者は節約できるでしょう。
エアコンで使用する電力を太陽光発電で確保する
ここまでエアコンの電気代について触れてきましたが、より大きく電気代を減らすためには住宅用太陽光発電の設置投資も検討の余地があるでしょう。
近年の新築住宅では住宅用太陽光発電の導入が当たり前となりました。電気料金が高騰している今だからこそ、電気は買わずに自分で発電することでよりお得に太陽光発電を活用できるようになりました。
具体的には、一般的な住宅では太陽光パネルを5kW程設置することが可能です。5kWの太陽光パネルで、一月あたり500kWhの発電量が期待できます。これは単純計算で500wのエアコンを1,000時間運転したものと同等の電力になります
これまでの太陽光発電はこの電気を売電することが主流でした。一方で近年は売電せずに、電気を自家消費するという使い方が主流になりました。今のように電気代が高騰しているタイミングでは電気の購入価格が売電価格を大きく上回るため、売電せずに自家消費することでその金額分を丸々得することができるのです。
初期投資費用は100万円程度掛かりますが、太陽光パネルは30年ほど稼働できるという実績もあるので長期的に見てメリットがあると言えるでしょう。
まとめ
エアコンは住宅の電力使用量の14%を占め、もっとも節約すべき箇所と言っても過言ではないでしょう。温度コントロールや機種の乗り換えによって月々の支払額を減らすことができるので、ぜひ節約を検討してみて下さい。
当社は太陽光発電の”優良業者限定”一括見積りサイトを運営しています。太陽光発電に興味が有るという方はお気軽にご連絡下さい。当社を使って太陽光発電を設置した方の98%は「太陽光発電を設置した方がいい」と回答したデータも出ています。早めに判断し、将来に向けて電気代削減の投資をすることをオススメします。