【2024年】マキシオン太陽光パネルの評判を解説!価格は高い?40年保証はお得なの?
「YouTubeで見たんですけど、マキシオンってやっぱり良いんですか?」
海外メーカーのマキシオンがYouTubeマーケティングで話題となり、そのような問い合わせを頂くことが少しずつ増えてきました。
マキシオンの太陽光パネルは性能面・保証面ともにトップクラスだからこそ、工事費用は割高になります。
工事費用が高いからこそ、トータルの費用対効果を考えて、本当に自分に合うメーカーなのかどうかを判別する必要があるでしょう。
この記事では下記についてご紹介します。
- マキシオンとは?
- マキシオンを選ぶことのメリット・デメリット
- マキシオンを選ぶべき人、選ばない方が良い人
マキシオンとは?
マキシオンはアメリカのカリフォルニア州に本社を置く、太陽光パネルの大手メーカーです。
特にアメリカではMaxeonブランドとして太陽光パネルを販売し、高いシェアを獲得しています。
その技術力は世界中で認められ、現在では世界100カ国以上で太陽光パネルを製造・販売しています。
国内市場においては元々はサンパワーのブランドで知られていましたが、2021年に社名変更しています。
マキシオン太陽光パネルのメリット・デメリット
まずはマキシオン太陽光パネルのメリットについてご紹介します。
マキシオンの太陽光パネルには特に3つの特徴があります。
- 変換効率
- 耐久性
- 保証
メリットをご紹介した後に、デメリットについても触れたいと思います。
- 価格の高さ
- 拠点の少なさ
- パネルの少なさ
- 長期居住できるか分からない
マキシオンのメリット1.変換効率の高さ
マキシオンの太陽光パネルは変換効率が高いことで知られています。
変換効率とは太陽光パネルの発電性能を表す数値であり、「面積当たりの出力」を表したものです。
住宅の屋根上は面積が限られるため、狭い範囲で高い出力の出せる太陽光パネルは重宝されます。
マキシオンの太陽光パネルの変換効率は22.6%であり、これは市場で流通している住宅用太陽光パネルと比較して実値で2%程度高く、住宅用太陽光パネルでNo.1の数値です。
主要メーカーとの比較
変換効率 | |
マキシオン | 22.60% |
長州産業 | 20.40% |
カナディアンソーラー | 21.00% |
マキシオンのメリット2.耐久性の良さ
マキシオンの太陽光パネルは上記の性能向上を実現するにあたり、パネルの設計にも改良を重ねており、気候変動に耐える強固な構造を持っています。
マキシオン米国本社のCEOはインタビューの中で「40年以上の使用に耐え抜くパネルを届ける自信に繋がっている」と述べています。
実際にマキシオンは後述の出力保証を40年に定めています。
それは言い換えると長期運用でも一定の出力を維持できる自信があるということであり、製品の耐久性の高さを表しています。
マキシオンのメリット3.保証の長さ
マキシオンは業界最長となる40年の製品保証を提供しています。
他メーカーの製品保証期間が10年から25年であるのに対し、マキシオンの40年という数値は大きな特徴となります。
主要メーカーとの比較
製品保証 | |
---|---|
マキシオン | 40年 |
長州産業 | 15年 |
カナディアンソーラー | 25年 |
マキシオンの太陽光パネルには、製品保証だけではなく出力保証も適用されます。
例えば40年目の太陽光パネルの出力が88.3%を下回った場合、出力保証が適用されます。
マキシオンは他の主要メーカーと比較して出力保証年数が長く、出力保証の数値も高いです。
主要メーカーとの比較
出力保証年数 | 最終年の出力保証 | |
---|---|---|
マキシオン | 40年 | 88% |
長州産業 | 25年 | 72% |
カナディアンソーラー | 25年 | 83% |
マキシオンのデメリット1.価格の高さ
一般的に「製品の性能」と「価格の高さ」は比例するものです。
これはマキシオンの太陽光パネルにおいても同様であり、同社の販売ページ上でも「マキシオンのような高品質のパネルを設置すれば、若干、先行投資が高くなるかもしれませんが、長期的なパフォーマンスは想定しやすくなります。」と案内されています。
当社が保有する200,000件以上の太陽光発電に関する相談実績から、マキシオン製品の提案状況を確認したところ、下記の価格提案の事例がありました。
実際に高価格で出回っていることが分かります。(これらは当社が把握している一例であり、全ての提案が高いと考えるものではありません。)
【ケース1 2023年 神奈川県】
太陽光 | マキシオン 6.8kW |
---|---|
価格 | 273万円 |
1kWあたりの単価 | 39万円 |
【ケース2 2022年 佐賀県】
太陽光 | マキシオン 6kW |
---|---|
価格 | 240万円 |
1kWあたりの単価 | 40万円 |
比較対象として、2022年度の主要メーカーの費用相場を記載します。
これは当社がお客様にご紹介した施工店の契約データから算出しています。
太陽光 | カナディアンソーラー 6.5kW |
---|---|
価格 | 135万円 |
1kWあたりの単価 | 20.7万円 |
太陽光 | 長州産業 6.5kW |
---|---|
価格 | 140万円 |
1kWあたりの単価 | 21.5万円 |
マキシオンのデメリット2.施工業者・拠点が少ない
マキシオンは国内市場では後発のメーカーであり、また製品の単価の高さから取り扱う施工業者の数は少ない現状にあります。
お客様のエリアや代理店の混雑状況によってはご案内ができないケースが多くあります。
他の海外メーカーは国内に複数拠点あることが大半ですが、マキシオンはありません。
今後、正規販売代理店が増えていったとしてもサポート拠点がないため、他メーカーと比べてメンテナンスが遅くなる可能性が考えられます。
マキシオンのデメリット3.パネルの種類が少ない
マキシオンの高効率パネルのラインは400Wと375Wの2種類しかなく、サイズも1690×1046×40mmと固定になります。
ハーフサイズやコーナーパネルもないため、効率的な積載ができないケースがあります。
太陽光パネルの設置においては屋根との相性により、設置容量が大きく変わってきます。
例えば当社の事例では以下のケースがありました。
マキシオン | パネル枚数 | 総kW |
---|---|---|
12枚 | 4.8kW |
長州産業 | パネル枚数 | 総kW |
---|---|---|
15枚 | 5.1kW |
こちらはどれも同一の屋根への提案ですが、パネルサイズが小さな長州産業が効率良く太陽光パネルを敷き詰められ、結果として最も多くの設置容量を確保することができています。
まずは複数メーカーの話を聞き、自宅に合ったメーカーが何なのかを確認することをオススメします。
マキシオンのデメリット4.長期居住できるか分からない
マキシオンの製品保証・出力保証は40年間あり、一般的な太陽光パネルよりも長期使用できることは大きなメリットです。
一方で今の住宅に40年間住み続けられるかどうかを考慮すべきであると考えます。
下記の表は日本の住宅が築後何年で取り壊されているのかの統計データをまとめたものです。
集計期間 減失住宅の平均築後年数
1998年~2003年 30年
2003年~2008年 27年
2008年~2013年 32年
(出典:総務省「平成15年、平成20年、平成25年住宅・土地統計調査」)
かつて住居は代々受け継いでいくものでしたが、ライフステージの変化や建材・設備のアップデートにより、現在のニーズにあった住居に住みかえることが当たり前となりました。
40年後にもお住まいの住宅は使われているでしょうか?免許を返納して駅近のマンションに引っ越したり、二世帯住宅に住んだり、場合によっては身体の不調に応じて施設に入ることもあるかもしれません。
将来を考えて、今の住居に40年保証がオーバースペックとなり得るかどうかは考慮すべきポイントです。
また、太陽光パネルの技術面の進化も考慮すべきポイントです。近年ではペロブスカイトを中心として、新型の太陽光パネルが話題となりつつあります。これらはまだまだコスパや耐久性で現行品に勝っているとは言い難い状況ですが、20年後の市場は大きく変わっているかもしれません。
まとめ
マキシオンは「高性能」「長期保証」というメリットがありますが、「高価格」「業者が少ない」というデメリットがあります。
とにかく性能重視のお客様にはオススメできるメーカーになります。
ソーラーパートナーズではお客様の住宅に合わせて、サポートの手厚い国内メーカーや低価格の海外メーカーを施工できる太陽光発電の施工会社をご紹介することが可能です。
マキシオン希望の方も、様々なメーカーの見積もりを比較してみたい方も、「地元の信頼できる業者を紹介してほしい!」とお考えであればお気軽にお問合せ下さい。