【2024年】京セラ 太陽光発電システムの特徴・相場価格やメリット・デメリットを徹底解剖!
太陽光パネルのメーカー選びでお悩みではないでしょうか?
京セラは、太陽光発電で一番の老舗メーカーです。ハウスメーカーとタッグを組んで新築の家に設置していますが、既存の家への太陽光パネルの設置に関しては、ほとんど名前を聞かなくなってしまいました。
そんな京セラですが、この記事では、
- 京セラの太陽光パネルの価格や保証
- 京セラの特殊な太陽光発電のサービス
- 京セラを選ぶメリット・デメリット
について詳しく解説いたします。
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京セラの太陽光パネルの人気は?
京セラは1993年に住宅用太陽光発電システムの販売を一番最初に始めたパイオニアです。
しかしここ最近はパナソニックやシャープなど他の国内メーカー、さらに圧倒的な低価格でシェアを拡大している海外メーカーに押されて、正直京セラFC店が提案する以外はほとんど名前を聞かないレベルになってしまいました。
しかしここ1、2年急にまた京セラの名前を聞くようになりました。理由はいわゆる最近流行りの0円ソーラーを始めたからです。
京セラの0円ソーラー「ちゃんとGood!サービス」とは?
京セラが関西電力と合弁で会社を作り2019年後半にスタートさせた初期投資0円のいわゆる0円ソーラーが、ちゃんとGood!サービスです。
上に書いたように他メーカーとの競争に勝てずじり貧になっていた住宅用太陽光発電システムの販売の復活させるための起爆剤として始められました。
他の0円ソーラーと同じで、太陽光発電を0円で設置してもらう代わりに、毎月の利用料を払い、売電収入も当初10年間はもらえません。
ですので自分で購入するのと、0円ソーラーではどちらがお得かと聞かれれば、通常は自分で購入する方がお得なのですが、こと京セラに限っていえば自分で購入するよりも、「ちゃんとGood!」の方がお得になります。
これはなぜかというと京セラの相場価格が他メーカーに比べてかなり高いからです。
「ちゃんとGood!」サービスを利用するためには、かなり設置容量がかせげる広い屋根でないと対象になりませんので、どうしても京セラの太陽光発電システムにしなければならない理由がないのであれば、別メーカーで自分で設置購入した方がお得になります。
こんなことを書いては怒られるかもしれませんが、
他メーカーで自分で購入>「ちゃんとGood!」>京セラを自分で購入
お得順に並べるとこのような順番になります。
京セラの0円ソーラー?「HOUSmile_e」(ハウスマイルイー)とは?
こちらは2023年10月に京セラが始めたばかりのサービスです。
0円で太陽光発電や蓄電池を設置してもらい10年後か15年後に機器を譲渡してもらえる点は、上で紹介した「ちゃんとGood!サービス」と同じです。
「HOUSmile_e」の特徴は、好きな電力会社を選ぶことができて、蓄電池も設置できることです。
しかし、やはり毎月利用料を支払う必要があります。
そして「ちゃんとGood!サービス」は京セラに屋根を貸しているだけなので引越ししても次の人に契約を引き継げるのに対して「HOUSmile_e」は0円ソーラーのようにみえるローン購入なので、契約満了時に75歳未満である必要があり、契約期間中にやむを得ず引越しする場合などは残りの年数の違約金、地方自治体から受け取った補助金などを返済をする必要があります。
ただ、条件次第では「ちゃんとGood!サービス」よりもお得になる可能性が高いため、どうしても京セラを付けたいという方には適したサービスです。
京セラの相場価格
この相場価格は、陸屋根、瓦屋根、特殊工法などを含む全国の平均価格です。
太陽光発電はオーダーメイド商品で、設置条件や地域によって価格が異なります。
こちらの価格は参考程度にご確認下さい。
他のメーカーの相場価格一覧はこちら »
メーカー (型式) | 変換効率 | 設置容量 (パネル枚数) | 相場価格 (税込) | 相場kW単価 (税込) |
---|---|---|---|---|
京セラ(エコノルーツ) Kyocera (KT370-120HL4) |
20.3% | 6.66kW (18枚) | 203.8万円 | 30.6万円/kW |
5.92kW (16枚) | 194.2万円 | 32.8万円/kW | ||
4.44kW (12枚) | 155.8万円 | 35.1万円/kW | ||
2.96kW (8枚) | 110.4万円 | 37.3万円/kW | ||
京セラ(ルーフレックス) Kyocera (KJ270P-5ETCG) |
18.6% | 6.75kW (25枚) | 208.6万円 | 30.9万円/kW |
5.40kW (20枚) | 178.7万円 | 33.1万円/kW | ||
4.05kW (15枚) | 143.4万円 | 35.4万円/kW | ||
3.24kW (12枚) | 121.8万円 | 37.6万円/kW |
太陽光業者の中には『特別価格』『モニター価格』というお得感のある言葉を使って、実際には大して安くない提案を行っている会社がいます。
他にも、太陽光発電と一緒にオール電化や蓄電池を提案している会社が、太陽光を安くしてオール電化や蓄電池をかなり高額にするケースも見られます。
ソーラーパートナーズではそのような悪徳業者に騙される人を一人でも減らし、太陽光業界を健全にするために『価格の妥当性相談』を受け付けています。
『価格の妥当性相談』は、お客様の見積価格が妥当かチェックするサービスです。
全国から集められた太陽光発電の価格情報と照らし合わせ、妥当な価格で提案が出ているかをチェックします。
あまりに高額な提案を受けている方にはクーリングオフをおすすめすることもあります。
設置後に後悔しないために、ぜひご利用ください。
京セラの太陽光パネルを選ぶメリット
メリット1.
住宅用 太陽光発電パイオニアの安心感
京セラは1993年に日本で初めて住宅用太陽光発電システムの販売を開始したメーカーです。
また1997年に現在はどのメーカーも行っているシステム10年保証をいち早く導入したのも京セラです。
太陽電池のパイオニアはシャープですが、住宅用の太陽光発電システムのパイオニアは京セラです。
最近ではトヨタの新型プリウスに太陽電池を供給したことでも話題を集めました。
千葉県の京セラ佐倉ソーラーセンターに設置されている太陽光発電(43kW)は現在国内で発電中の大型システム用太陽電池では最も古い太陽電池と推定されており1984年の竣工以来未だに順調に発電を続けており、業界のパイオニアとしての信頼を象徴するものとして有名です。
メリット2.
日本の複雑な屋根に合わせた豊富な17種のパネル
日本の住宅に太陽光発電を設置している歴史が一番長いので、さまざまな屋根に対応できるラインアップを揃えており、太陽光パネルの種類はシャープを抜く17枚と最多種類数です。
(型落ちのW数違いは除く)
最近は多結晶だけでなく単結晶も加わり、京セラだけでも様々な太陽光発電システムの比較検討ができるのが大きな特徴です。
メリット3.
京セラは通常のシステム10年保証に自然災害補償が含まれている
太陽光発電システムはJETの規定で10年間のメーカー機器保証がないと国内で販売してはいけないことになっているため、どのメーカーも最低10年の保証がついています。
メーカーシステム保証とは、普通に使用していたにもかかわらず壊れてしまった時は無償で直しますというものです。
太陽光発電は屋外に設置するものですので風雨にさらされます。
ですが、台風や雷などの自然災害がが原因で故障した場合、メーカー保証は適用されず有償で修理することになります。
当然、自然災害補償というものもあるのですが、これは販売会社がメーカーにお金を払って加入するものですので、販売会社によっては加入していたりしていなかったりします。
ところが、京セラは自然災害補償がメーカー保証の中に含まれているので、どの販売会社から買っても必ず補償されます。
京セラ、太っ腹です。
自然災害補償についての詳しい解説はこちらの記事をご覧ください。
どうすれば台風や土砂災害で太陽光発電が受けた被害は保証されるのか? »
京セラの太陽光パネルのデメリット
デメリット1.
価格が高い
ちゃんとGood!サービスのところでも書きましたが、とにかく価格が高いです。
元々パナソニックやシャープの方が高かったのですが、海外メーカーの価格攻勢に対抗して、どのメーカーも値段を下げて行くなか、京セラだけは市場に取り残されたように価格が下がらないまま今に至っています。
価格競争の波に押される形で、2023年3月に中国の天津にあった太陽光発電の工場を閉鎖しました。現在自社では滋賀県の工場で住宅用パネルを製造しています。
デメリット2.
京セラFCだけが扱える限定パネルが出ることがある
かつて「サムライ ブラック スペシャル」や「SAMURAI Limited(サムライ リミテッド)」という名の特別感のある名前で、京セラFCだけが扱えるパネルが何度か販売されました。
これがなぜデメリットなのかと言うと、デメリット1とつながるのですが特別感を出しているため価格が高いこと、相見積もり先の会社が提案できないないので比較検討がなされず結果として値段が下がらないからです。元々パナソニックやシャープの方が高かったのですが、海外メーカーの価格攻勢に対抗して、どのメーカーも値段を下げて行くなか、京セラだけは市場に取り残されたように価格が下がらないまま今に至っています。
現在「サムライ」シリーズは販売されていませんが、現役の「ルーフレックス」は取引がある一部のハウスメーカー限定にしか卸していません。
デメリット3.
メーカーの機器保証が10年
京セラのメリットで、自然災害補償を京セラが無償で出してくれる点を紹介しました。
しかし、無償のメーカー保証の範囲内ですと、他の多くのメーカーが出力保証25年の機器保証15年に対して、京セラは出力保証20年に機器保証10年となっているため、期間が短いというデメリットもあります。
業界の人間の立場で言えば、出力保証に関しては京セラのパネルは30年以上稼働している実績もありますし、25年も保証は必要ないと思います。
ただ、機器保証には太陽光発電システムで一番故障しやすいパワーコンディショナーが含まれるため、15年保証が付いている他のメーカーに目移りしてしまいます。
もちろん、有償であれば京セラも機器保証を15年に延長することができます。
京セラの太陽光パネルは実際どうなの?
京セラの特徴をまとめると以下のようになります。
・住宅用太陽光発電のパイオニア
・日本の複雑な屋根に合わせた豊富な17種のパネル
・発電量では負けるが、安心で勝負
京セラは、他社が単結晶やHITなどで高効率化を図る中、コストの安い多結晶を軸に技術業界をけん引してきました。
変換効率や低コストではない、安心感や景観をウリにすることで、独自のポジションを築いています。
ちゃんとGood!サービスや始まったばかりのハウスマイルイーの今後も気になります。
最適な太陽光メーカーに必要なのは豊富な選択肢
お客様に最適な太陽光メーカーを選択していただくために、ソーラーパートナーズに加盟している太陽光業者は複数メーカーが提案可能な会社のみに限定しています。
『3メーカー以上の取扱い』という厳しい審査基準をあえて設けることで、太陽光発電に精通している業者しか加盟できないようにしています。
1つの太陽光業者の複数メーカーの提案を比較する事で、お客様はご自身に一番合った太陽光メーカーを選ぶことが出来ます。
複数メーカーの見積り希望の方は、お気軽にお問い合わせください。
京セラについて一番多い質問
ちゃんとGood!サービスはいわゆる他社でもあります初期費用0円で設置ができるいわゆる0円ソーラーと呼ばれるサービスです。
0円ソーラーというのは初期費用がかからない代わりに毎月利用料等を払う仕組みですので、通常は普通に自分で買った方がお得になります。
ところが京セラの場合はそもそもの相場価格が高いため、細かく計算していくと、自分で購入せずちゃんとGood!の方がお得になってしまいます。
しかしこれはあくまで、太陽光発電システムの設置メーカーを京セラに限定した場合です。
設置メーカーを京セラに限らず、現在シェア1位で国産の長州産業など性能がより高く、価格がより安いメーカーを自分で購入する場合と比べた場合は、ちゃんとGood!ではなく、自分で購入した方がお得という計算になります。
どうしても太陽光は京セラをつけたいという事でなければ、普通にご自宅に最適なメーカーを選び自分で購入することをオススメします。